
不妊の検査はもちろん女性側の検査の方が多いです。
そして、からだのリズム(卵胞期、排卵期、黄体期)によって検査する項目が異なります。
女性のからだのリズムを再確認すると同時に、検査項目をチェックしていきましょう!
卵胞期とは?
生理が始まってから排卵までの期間を指しています。
この時期の検査は、生理3~5日目に血液検査をしてホルモンの数値のチェックをします。
月経期、女性のからだは妊娠に備えていた子宮の状態から、子宮内膜が剥がれて月経(生理)が起こります。いわゆるリセットです。
子宮内膜が剥がれ落ち、出血とともに体外へと出ていきます。
月経と同時に次の妊娠の準備が始まっている
卵巣には原子卵胞という卵子のもとが存在しているのですが、それが月経が始まるとともに卵子へと育っていきます。
その時に必要となってくるのがLH、FSH、E2のホルモンです。
チェック項目はLHとFSH、E2
・LH … 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)のひとつ。黄体化ホルモン。卵胞刺激ホルモン(FSH)とともに卵子の発育や排卵、黄体の形成を促す。
女性のための健康生活マガジン Jineko.net より
・FSH … 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)のひとつ。卵胞刺激ホルモン。脳下垂体から産生・分泌され、卵巣に作用して卵胞の形成・発育を促す。
・E2 … エストラジオール。卵胞ホルモンのひとつ。
この時期のホルモン値は基礎値となり、排卵に向けたスタート地点の値。
月経時の値はあまり高くない方がよいとされています。
FSHが高いと卵巣機能の低下がみられる、E2が高いと卵子の質が悪くなると考えられています。
この時の数値で治療の方向性が決められることが多いようです。
卵管造影検査
一通り血液検査をしたのちに行うことが多い検査です。
一般的に生理10日目までに行います。
痛みを伴う検査のため、恐怖に怯える妊活女子たちが多い検査でもあります(^^;)
卵管造影検査では3つのポイントをチェック!
卵管造影検査では、卵管がしっかり通っているかどうか、卵管周辺に癒着がないかどうか、子宮の形が正常かどうかの3点をチェックします。
卵管が詰まっていたり、卵管周辺に癒着があったりすると、精子くんが卵子さんに向かって進むことができず、自然妊娠は困難になります。
また、子宮の形状が異常な場合、着床がしにくいと判断されます。
卵管造影検査では、はじめに子宮口からバルーンを入れて子宮口を開きます。そのあとレントゲンでモニターを見ながら造影剤を子宮内に注入していきます。
卵管造影検査のあとは妊娠しやすい!?
しかしこの卵管造影検査によって卵管が拡張されるために、卵管の軽い癒着や詰まりが改善されることがあるらしいのです。
卵管の通りを良くする治療を兼ねているとも言われ、卵管造影検査後の排卵期はゴールデン期間と呼ばれています。
卵胞期は準備期間
生理が来るとまた初めからか~、と落ち込むことも多いのですが、からだはすでに生理が始まったときから次の妊娠に備えているのです。
そして、血液検査では基礎となる数値がわかり、体質を見極めやすく、治療方針を決めるのに大切な期間です。
気持ちを切り替えて、からだの準備をしていくことが大切ですね(^^)