
自己流妊活を始めた私たち夫婦ですが、私個人的に、もう一つ取り入れたものがありました。
それは「薬膳」です。
薬膳の資格を取得
夫が関東から関西に転勤になったことをきっかけに仕事を辞めました。
期限つきの転勤だったため、正社員の就職はせず、パートの仕事を選びました。
同時に、せっかく仕事をやめて時間ができたので、好きなことをしよう!と思い、(夫自身は自分のせいで仕事を辞めさせてしまったという負い目もあって、夫にも勧められました。)今まで学びたかった薬膳の勉強を始めました。
そして転勤の期限となる時期にちょうど夫が転職し、また関東に戻ることになり、その同時期に薬膳の資格「国際薬膳師」を取得することができました。
薬膳的に自分のカラダを分析してみる
せっかく資格を取ったので、「不妊」という自分のカラダの悩みに対し、薬膳の力を試してみようと思いました。
私の不妊の原因は、「抗精子抗体」がカラダの中にあることが原因。
これは正常なカラダには存在し得ないものです。
精子くんを敵とみなして攻撃してしまうもの。
つまりは免疫系疾患です。
中医学(薬膳の土台となる知識で漢方薬や鍼灸などの理論と同じ)では、私のカラダのバランスでは五臓のなかで「肺」の状態がよくないと分析しました。
そしてそもそも生理不順だったし、妊娠しにくいカラダだったので、「腎」が弱い。
「肺」を整えることと、「腎」を強化することが私のカラダに必要なことと分析しました。
薬膳を生活に取り入れる

肺を整えるのには、ヨガの本を買ってやってみたり、瞑想をしてみたりして、「呼吸」を意識することを取り入れました。
京都にいた時、ヨガ教室に通っていたのですが、自然とカラダに合っていることを取り入れていたんだなぁと感じました。
あとはねぎとかしょうがとか、れんこん、白ごまなど、肺によいものを積極的に選ぶようにして、食事に取り入れました。
免疫を正常化させようと、豆乳ヨーグルトも作って食べていました。
(R−1ヨーグルトを豆乳を使い、ヨーグルトメーカーで作りました。これに関してはあまり薬膳的ではないかも。)
腎の強化ためには、黒ごまはちみつを食事前に摂取するようにしたり、腰と手足首を冷えないようにしたり、早めに寝たりと、腎に負担のない生活に。
食事では、黒いものを中心に摂りました。
黒ごま、黒豆、わかめ、山芋、くるみ、えびなどの食材を摂るよう心がけました。
お灸を取り入れる
同じ中医学のお灸も取り入れました。
よくお灸を据えていたのは「三陰交」。
うちくるぶしから指4本分上がったところにある、押すとイタ気持ちいいところです。
婦人科系の万能ツボと呼ばれていて、妊活にはおすすめのツボ。
お灸は初めはマイルドなものを使いました。
せんねん灸の「竹生島」というものは初心者におすすめ。
私はもう少し強めのものが好きだったので、途中から「伊吹」を使いました。
もぐさの香りがまたよくて、リラックスできました。
避けたもの
積極的に食べるものを取り入れた一方で、大切なのは、避けるもの。
甘いもの、冷えるもの(アイスとか生野菜、冷奴や冷たい飲み物など)は引き続き避けるようにしていました。
本当は甘党で、スイーツ大好きだったのですが、週一に留めるようにしていました。
ファストフードはそもそもあまり食べなかったし、味付けも薄味気味だったので、この辺りは変更なし。
調味料に関しても、裏の食品表示を見て、横文字のものが使われているものは避けて、家にあるもので構成されているものを選ぶようにしていました。
例えば醤油は、「脱脂加工大豆」ではなく、「丸大豆」のものを買う。
(脱脂加工大豆っていうのは大豆の油を除いて粉々にしたもの。醤油の8割が脱脂加工大豆で作られているようです。)
みりんは本みりん。料理酒は米と米麹、塩だけのもの。
などなど。
できる範囲でカラダに入れるものに気をつけました。
薬膳生活を楽しむ
学んだことを実際に自分のカラダを実験台にしながら試すことはとても楽しくて、自分のカラダに合った食材を使って料理を作りました。
どうして私のカラダは「正常」じゃないのかな?と分析と実践、テストを繰り返して、ぴったりハマるものを探しました。
同時に薬膳教室を始めてみようと思い、計画し、実行に移し始めました。
初めてのことだったので、どうやって進めていけばいいのか手探り状態だったし、人が集まるかどうか心配だったし、恐れや不安ばかりでしたが、でもやっぱり好きなことをやっているのってとっても楽しかったです。